今回このページではFire TV StickとChromecastの違いについて解説してきます。
どちらを購入するか悩んでいる人は参考にしてみて下さい。
Fire TV StickとChromecastは似ているようで実は別物
AmazonのFire TV StickとGoogleのChromecast、一見するとよく似たデバイスのように見えますが、じっくり中身を確認してみると実は出来ることには割と根本的な部分で差があります。
Fire TV StickとChromecastの比較、まずはこのポイントの確認からいきましょう。
Fire TV Stickは単独でも動作
まずはFire TV Stickですが、こちらは「スタンドアローン」=単独でも情報端末として動けるように作られています。動画や音楽のストリーミング再生を行なう際には、アプリはFire TV Stick上で動作します。
Chromecastは他のデバイスとの併用が大前提
これに対しChromecastはスマートフォンなど、他のデバイスと一緒に使うのが大前提になるガジェットです。「単独では情報端末としては機能しない」作りになっています。
このためChromecast経由で大画面TVにネット動画を映す場合には、Chromecastに動画の映像を送る外部のデバイスが必要になります。つまりChromecastの他に、必ずスマホやPCなどが必要になると言うことですね。
こちらで動画や音楽をストリーミングで楽しむ際にはChromecastだけではダメ、と言うことになります。
Chromecast with Google TVがFire TV Stickに近い
Chromecastに比較的最近追加された機種「Chromecast with Google TV」は性格が少しFire TV Stick寄りになっています。外部のスマホなどと連携しなくても本体のみで動画配信を楽しめるようになっているのです。
ただ、Fire TV Stickほどの汎用性はない感じですね。
対応動画サービスはほぼ同等
Fire TV Stickは単独でOK、Chromecastは基本スマホやPCとの連携が必須と言う違いこそありますが、今なら楽しめるコンテンツ自体に大きな差はなさそうです。
ChromecastではAndroidOSなどがサポートする「キャスト」という仕組みを使ってスマホなどからChromecast側に映像を「飛ばして」います。このため各種動画配信サービスのアプリがキャストの仕組みに対応しないとChromecast経由で動画を楽しむことはできません。
初めのうちは対応アプリが少なめだったのですが、今では対応する動画アプリがどんどん数を増やしてきたのです。
今ではFire TV StickでもChromecastでも利用できる動画配信サービスのバリエーションにほとんど差はなくなりました。
この点ではどちらを選んでも見たいコンテンツがない、という状況にハマることはないでしょう。
対応音楽配信サービスもほぼ同等
そういった状況は音楽のストリーミングサービスでも同様の状況になっています。
音楽を楽しみたい場合にも、Fire TV Stick、Chromecastのどちらを選んでも困ることはまずないはずです。
使い勝手で使い分けるべし!
このためこの二つの一見よく似た端末を使い分ける基準は「使い勝手の違い」という点に集約されてきそうです。
本体とリモコンだけですべての操作が完結できるFire TV Stickと、スマートフォンなど他のデバイス側で操作することになるChromecast。
普段からスマートフォンを使い時間が長くそちらの操作に慣れているユーザーならChromecastのほうが操作は何かと楽になる可能性が高そうです。
逆に家電やTVの延長としてネット動画、音楽ストリーミングサービスも楽しみたいユーザー、スマホ操作は苦手というユーザなら物理的なボタンのあるリモコンで使えるFire TV Stickのほうが楽に使いこなせるでしょう。