この記事ではAmazonのスマートスピーカー、Echoシリーズの情報をあれこれまとめていきます。
Echoシリーズは本当にシンプルなスマートスピーカーから始まっていつの間にか製品の系統が分化、かなり幅広くバリエーション豊かな製品展開になっています。
そのあたりをじっくりと確認していきましょう。
AmazonのEchoシリーズとはなんぞや
まずは大本、AmazonのEchoシリーズとはなんぞや、と言うところから。
基本はいわゆる「スマートスピーカー」、少しインテリジェントな機能を持つ情報端末です。
スピーカー機能はどちらかと言えばオマケ。音声を認識するAIエージェント、Echoの場合にはAlexaですね、を内蔵してボイスコマンドで各種操作を実行できるデジタルガジェットです。
音声応答メインのネット端末、と考えてもいいのではないかと思います。
ただ、AmazonのEchoにはディスプレイを備えたEcho Showシリーズが登場していますので、Fireタブレットなどとは境界がすごく曖昧になってきました。Alexaを起動したFireタブとどこがどう違うのか、少し分りにくくはなってきています。
Fireタブとは違い、いずれもスピーカーとしてそれなりの音質と音量を出せるパワーがあるところはEchoシリーズ共通の特徴と言えるかもしれません。
Amazon Echoの系統
AmazonのEchoシリーズはどんどん系統が増えていつの間にか5ラインでしょうかね、性格やカタチ、機能が異なる製品ラインが出来上がっています。
それぞれの中身をザックリとまとめておきましょう。
Echo
まずはこのシリーズは「ここから始まった」Echoです。
Echoシリーズの基本線を抑えた製品で、現在は第4世代機が販売中。
最新のEcho Dot同様にほぼ球形の形状に進化しました。
サイズがEcho Dotシリーズよりもかなり大きい分、余裕のあるスピーカー構成なのに加え共鳴箱としてスピーカーボックスの内容積をしっかり取れますから、音質面ではかなり有利になっています。
Echo Dot
こちらは「小型版Echo」になるでしょうか。
小さい分、設置の自由度がうんと高くなります。
その分、音質面は少し妥協が必要でしょう。特に低音が弱いはずです。
現在は薄い円筒系の第3世代機と小さな球形の第4世代機が併売されています。
時計表示が付いたEcho Dot with clockも追加されました。
Echo Show
Echo Showはタッチ対応のディスプレイが追加されて、タブレット端末に近づいたモデルです。現在は5インチ画面の他に8インチ、10インチ、さらにはこういった端末では大画面と言える15型画面を持つ端末も追加になっています。
端末のみで動画コンテンツまで楽しめるようになっています。情報表示でもディスプレイがある方が何かと便利です。
最近、もっとも速く製品のバリエーション展開が進んでいるシリーズでもあります。
Echo Studio
こちらはEchoシリーズの音響の強化版、という位置づけになるでしょうか。音質重視モデルです。
本体のボリュームも他の製品よりグッと大きく重くなりますが、搭載しているスピーカーもかなり本格的なものに。重低音を担当するスーパーウーファーも内蔵したようなカタチになっています。
ものすごくザックリ言うと、スピーカーって大きく重い方が基本いい音が出るのです。
さらにホームシアターなどでも使われるドルビーAtmosに対応していて、3Dサウンドを楽しめるシステムです。
Echo Auto
Echo AutoはEchoシリーズの便利性、エンタメ能力をクルマに持ち込むためのデバイスです。スマホとEcho AutoをリンクさせることでEchoシリーズの便利性を車内で実現可能にしています。
Amazon Echoシリーズの発売周期は?
系統ごとの発売年をまとめると以下のようになります。
Echo
第1世代 ー
第2世代 2018年4月3日
第3世代 2019年10月16日
第4世代 2020年10月22日
Echo Dot
第1世代 ー
第2世代 2018年4月3日
第3世代 2018年10月30日
第4世代 2020年10月22日
Echo Show
Show 5
第1世代 2019年6月26日(アメリカのみ)
第2世代 2021年6月9日
Show 8
第1世代 2020年2月26日
第2世代 2021年6月9日
Show 10
第1世代 2021年4月14日
Show 15
第1世代 近日発売予定(2021年12月現在)
Echo Studio
第1世代 2019年12月5日
Echo Auto
第1世代 2020年9月30日
ザックリ発売期日を眺めてみても決まった発売周期はなさそうに見えます。毎年世代交代している訳でもありませんし、同期して複数モデルが同じタイミングで発表される、なんてパターンも少なめ。次の世代の発売タイミングはちょっと読みにくいですね。
ただ、次に更新されるモデルは2021年に新バージョンがリリースされなかったEchoとEcho Dotシリーズだと思われます。
Echo Studio、Echo Autoはどちらかと言えば「派生モデル」で世代も更新されていません。後継機がでるかどうかは微妙な所かもしれません。
Amazon Echo最新モデルの詳細
Echoシリーズ現行モデルのスペック、少し詳しいところを確認しておきましょう。
Echo
Echoの現行機種はほぼ球形のカタチになりました。直径は144mmほど。重量は1kg近くあります。
低音用と高音用のスピーカーを備え比較的大きな筐体とも相まってバランスのよい音を出してくれます。ただ、音に指向性は出て360度音が広がるタイプではなくなりました。
スマートスピーカー故ネットワーク接続が必須ですが、Wi-Fiは5(IEEE802.11ac)までの対応です。
Echo Dot(第4世代)
Echo Dotの最新モデルは現行のEchoを二回りぐらい小さくした球形をしています。直径は100mm。
スピーカーはフルレンジの小型のものが一つだけ。サイズも小さい分、低音は少し苦手としているはずです。その代わり設置の自由度が高く持ち運びも楽(328g)です。
ネットワーク接続はこちらもWi-Fi 5までの対応です。
Echo Dot with clock
Echo Dotの第4世代モデルに時刻表示用のデジタルLEDを追加したもの。その他のスペックはEcho Dotと共通です。
Echo Show 5(第2世代)
一体型のBluetoothスピーカーに5.5型の液晶を付けたようなカタチをした製品です。ちょっと大きめの目覚まし時計、とも言えるかもしれませんね。
ボイスコマンドだけではなくタッチスクリーンで操作可能なところが他のEchoシリーズとの大きな違いになります。
第2世代は2021年発売のモデルですが、Wi-Fi 6には未対応です。
横長のカタチ的にステレオスピーカーでも良さそうですが、この製品も42mmのフルレンジスピーカー1発のモノラル仕様です。
Echo Show 8(第2世代)
8型のHDディスプレイ(Fire 8 HDと同クラス)を搭載したモデルです。画面が大きい分、個人で動画コンテンツなどを楽しむ際の迫力が出るはずです。
1,300万画素の比較的解像度が高いカメラも搭載されてビデオ通話なども可能になりました。
音質面ではスピーカーが大きくなり低音放射用の「パッシブラジエーター」が採用されています。
こちらも2021年発売モデルですが、Wi-Fi 6未対応です。
Echo Show 10
さらに大きな10インチHDスクリーンを搭載したモデルです。1,300万画素のカメラも搭載します。
このモデルがユニークなのは、センサーによりユーザーを感知してディスプレイ・本体の向きがユーザーのいる場所を自動追尾することです。
音質面では2つの高音用と、1つの低音用スピーカーを搭載して音の厚みを出しています。
Echo show 15
このタイプのデバイスとしては大画面と言って良さそうな15.6型フルHDパネルを搭載したモデルです。
Echo Show 10とはコンセプトをガラッと変えてきて、こちらは壁に額縁のように掛けて使うことをイメージしています。「電子ホワイトボード」的な使い方も想定しているようです。
形状はタブレット端末やフォトフレームに近く、内蔵スピーカーは他の製品より少し控えめなフィーチャーです。
Echo Studio
Echo Studioはスマートスピーカーの「スピーカー」部分を追求した製品です。音質重視、ということですね。
高音用、中音用、低音用の3つのユニットを内蔵した3Way構成で、音質を追求したモデルになっています。ドルビーAtmos、Amazon Music HDに対応して3Dサウンド再生が可能なモデルです。
その分サイズは直径175mm、高さ206mmの円筒形、3.5kgとちょっとかさみます。重低音を下のスリットから放射する構造になっている関係もあり、サイズ感ともあわせ設置場所などはちょっと考える必要があるかもしれません。
Echo Auto
Echo AutoはEchoシリーズ、Alexaの機能性をクルマに持ち込むためのユニットです。スマートフォンのAlexaアプリとリンク、カーオーディオの機能を使って様々なコンテンツ再生などを行ないます。
認識率の高いAlexaのボイスコマンドで、ハンズフリーな操作で様々なコンテンツを楽しめるようになるのがミソです。
Amazon Echoシリーズの詳細と発売周期!新作はいつでる? 記事まとめ
AmazonのEchoシリーズは最もバリエーション豊かなスマートスピーカーになっています。Echo Showのようにスマートスピーカーの枠を飛び越えそうな製品もありますね。
Alexaの音声認識性能の高さと豊富な「スキル」により、実用性をどんどん高めてきている製品です。
世代交代のタイミングに今一つ統一性がなくてそちらの面での購入タイミングの判断が難しくはなっていますが、世代間の性能や機能の違いは小さめになってきています。じっくりと発売タイミングを見極める、と言った必要性は薄くなっていると思います。
Amazonの豊富なコンテンツサービスとも合わせ、便利に楽しめるサービスの入り口になってくれるのがEchoシリーズです。